この記事ではMT4が重い時に動作を軽くする方法について解説します。
EA(自動売買ソフト)を利用していると1つのVPS契約でいくつまでEAを利用できるのか?とお考えになった事があるかと思います。
また、EAを複数稼働しているうちにMT4の動作が重くなってしまってフリーズしてしまったという経験も少なくないかもしれません。
一説には1GBの契約にてMT4は4つまで起動できると言われていますが、VPS提供会社のページには1GBにつき1台推奨と書かれています。VPS提供会社の言う通りにすべきなのか、それとも複数稼働してみるべきかという方は、今回の記事をお読みになって、EAを複数稼働しても負担が増えないように設定を変えてあげてください。


MT4を軽くする方法
まずは全体の概要を説明します。
・気配値の通貨ペア数を最小にする。
・チャートの最大バーを最小限にする。
・再表示用削除済チャートを保存しない。
・ニュースを無効にする。
・音声を無効にする。
・余計なインジケーターを消す。
・余計なエキスパートアドバイザーを消す。
・週末にVPSを再起動する。
以上となります。
VPSの動作が重くなる原因は、パソコンが余計なメモリを消費してしまうからです。
パソコンのメモリは1GBや2GBなど容量が多くなればなるほど動作が軽くなりますが、VPSサーバーの月額料金も高くなります。
そこで、MT4がメモリを消費し過ぎないように最小の設定で稼働してあげる事が重要です。

では、具体的な方法を順番に説明します。
1、気配値の通貨ペア数を最小にする。
裁量トレードであれば、気配値にて買いと売りの価格やスプレッドなどをリアルタイムで調べる事もあるかもしれません。
しかし、EAでは必要ないでしょう。
気配値はリアルタイムで価格が表示されるため、少なからずメモリを消費してしまいます。この気配値を必要最小限に減らします。
気配値表示のどこでも構わないので、右クリック→『すべて非表示』を押します。
すべて非表示を押すと、「開いているチャートの気配値のみ」表示されます。
↓ ↓ ↓
気配値表示がスッキリしました。
新規で別のチャートを開きたい場合は、右クリック→「すべて表示」を押すと、FX業者が対応しているすべての通貨ペアを表示させられます。
2、チャートの最大バーを最小限にする。
バー数というのはローソク足の本数の事になります。
EAのバックテストをする時は、「ヒストリー内の最大バー数」は必要になりますが、通常のEA稼働では必要ありません。
また、チャートに表示する最大バー数もデフォルトで設定されている数は必要ないため本数を減らします。
注意
EAによっては過去のローソク足のデータから情報を収集してエントリーするロジックのEAもあります。バー数を減らし過ぎてしまうとEAが正常に稼働しなくなるかもしれないので、ご注意ください。当ブログでご案内している「MORNING」に関しては、このブログ記事の設定でも通常に稼働しますので、ご安心ください。
「ツール」→「オプション」をクリックします。
オプション内の「チャート」をクリックします。
デフォルトだと「ヒストリー内の最大バー数」→512,000、「チャートの最大バー数」→65,000になっています。
それぞれ、「2,000」に変更をして「OK」を押します。
この変更をすることで、ヒストリー内の最大バー数とチャートの最大バー数(MT4内部に保持されるローソク足)が少なくなるので、消費メモリ量が大幅に減ります。
おそらくこちらの作業がVPSの動作を軽くする上で1番効果的な方法です。
3、再表示用削除済チャートを保存しない。
MT4には誤って消してしまったチャートの情報を復元する機能があります。
こちらは設定していたインジケーターやEAの情報などを記録しておく機能なのですが、EAは基本的に一旦設置してしまえばチャートを閉じたり開いたりする事はないので、無効にしておきます。
「再表示用に削除済チャートを保存」のチェックボックスを外して「OK」を押します。
これでMT4が不要なメモリを増やす事はありません。
4、ニュースを無効にする。
MT4のターミナル内にニュースタブがあります。
ニュースには指標発表やマーケット情報が配信されます。
こちらはメモリに大きな影響を与えるわけではありませんが、EAの利用には不必要な機能なので無効にしておきます。
MT4上部のメニューより、「ツール」→「オプション」を押します。
サーバータブより「ニュースを有効にする」のチェックを外して「OK」を押します。
これでマーケット情報が自動で表示されることは無くなります。
5、音声を無効にする。
上記の「ニュースを有効にする」と同じタブから、「音声設定」を押します。
「有効にする」のチェックボックスを外して「OK」を押します。
MT4の音声設定はポジションを持った時に、『ポンッ』という音がしたり、立ち上げ時に起動音がなったりします。
他にもExpertAdcvisorの設定時やメールの受信など様々な音声の通知があるのですが、こちらは必要ないので無効にします。
6、余計なインジケーターを消す。
MT4は立ち上げるとサンプルとして、いくつかのインジケーターやサブウィンドウが表示されています。
こちらもMT4が重くなる原因の1つのため、使わない余計なものはすべて削除します。
表示されているチャートにてマウスを右クリック→「表示中のインディケータ」を押します。
下記の場合は、赤色のMoveing Averafe(移動平均線)を消します。
「Moveing Average」を選択して、「削除」を押します。
これで移動平均線のインディケータを削除できました。
MT4を立ち上げたばかりだと、同様にCCIなどのサブウインドウも表示されているため削除します。
表示されているサブウィンドウにて右クリック→「サブウィンドウを削除」を押します。
これで不要なインディケーターやサブウィンドウが削除できました。
デフォルトで設定されているインディケーターやサブウィンドウはそこまで重くありませんが、自分でインディケーターをいくつも入れている場合はどうしてもMT4が重くなってしまいます。
不必要なインディケータは削除しておきましょう。
7、余計なEAは削除する
EAに関しても不要なものは削除します。
MT4をインストールしたばかりのデフォルトだと、MACDSampleとMoveing AverageのEAがプレインストールされています。
不要なEAにカーソルを合わせて右クリック→「削除」から削除します。
8、週末にVPSを再起動する
パソコンはずっとつけっぱなしだと不要なデータを溜め込んでしまって動作が遅くなってしまいます。
VPSも定期的に再起動してあげる事で動作が軽くなります。
MT4の動作を軽くする方法のまとめ
MT4を軽くする方法の解説は以上となります。
最後にMT4の動作を軽くする方法についてまとめておきます。
まとめ
・気配値の通貨ペア数を最小にする。
・チャートの最大バーを最小限にする。
・再表示用削除済チャートを保存しない。
・ニュースを無効にする。
・音声を無効にする。
・余計なインジケーターを消す。
・余計なエキスパートアドバイザーを消す。
・週末にVPSを再起動する。
以上となります。最後までお読み頂きありがとうございます。
MT4を5つ以上稼働する場合は、VPSのプランは変更をしておいた方が安心かもしれません。
お名前ドットコムFX専用VPSのプラン変更方法に関しては、以下の記事をご覧ください。
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